不滅の刃を読んだ感想
子供を授かったことに先立ち、子供にとっていい父親になるために本書を読んだ。
映画や漫画がものすごく好きなわけではないので、本書の名前からは特に読みたいという印象は受けなかった。でもAmazonの感想欄で父との関係性を考える上で、すごく参考になったなどの感想が書かれていたため、本書を読むことになった。
一番の感想は、良い父親となるために心がけなければいけない具体的なことを理解できたこと。またどの家庭でも父との確執があることは普通のことと知り、気が楽になったことである。
これから父になる上で、あまり構えずにいられるようになり、どうせ子供が大きくなったら大なり小なり確執のようなものがあるものと思えば、気楽になれた。
下記が具体的に参考になった内容です。
○父親と子供も関係性を深めるために重要なこと
・真剣かつ全力で子供と関わる
・できるだけ一緒の時間を過ごす
・一緒にご飯を食べる
・共同作業をする
○父親の役割は、規範を示すこと、尊敬されること
○父性と母性のバランスが重要であり、家庭内で偏らないことが重要
○強すぎる父性では、子供を追い詰め、ゆったりできない余裕のない性格にしてしまう
○子供は父親とぶつかりながら自分の限界を知り、衝動をコントロールできようになる
○父性は灯台のようなもの、社会との関わりを示すもの
○父親が社会的に成功したとしても子供と関わる時間が少ないと父性が伝わらない
○父性を示すものは、仕事だけでなく趣味や特技でも良い
○父性に必要なもの
・規範を示している
・尊敬、信頼されている
・すごい、そうなりたいと思われている
・ビジョン、理念、方向性を示している
○反抗的な態度というのは、子供がヘルプサインを出していること
子供のことを真剣に考えていることを態度で示すこと、関係性を深めるための行動が必要
毎日を楽しめる人の考え方を読んだ感想
・言語化が大切で、その能力を高めるためにはアウトプット(読書した後に感想をまとめる、日記を書くなど)をすれば良い
・仕事よりも遊びが大切である。遊ぶことで、健康になり、パフォーマンスも上がり、その結果として仕事にも反映される
・何か新しいことを始めるときは、ハードルを上げずにこれならできるくらいのものを行うことから始めるといい
・仕事だけを頑張ってもこれまでの日本人が幸せになれなかった
・このため幸せになるためには、仕事よりも遊びが大切と言い切っていることがとても良かった
うらおもて人生録を読んだ感想
・例えば何かいいことをしたとしても、その見返りを期待するのではなく、
長い目で見て自分がピンチの時に帰ってくると思った方がいい
・常に全勝することを狙うのではなく、9勝6敗くらいを狙うといい
・大切なことは自分のペースであったりフォームを守ることである
例えば、王さんの相手チームが極端な右シフトをとってきたとしても
フォームを変えて左に流し打ちするようなことはしなかった。
相手チームは、フォームを崩して長期的なスランプになることを狙ってきたが
王さんは短期的な結果を求めずにフォームを変えなかった結果、活躍した。
・人との関係においても、自分だけが全勝すると、長い目で見て損をする。
このため、1点だけの勝ち越しを目指すのがいい。
・人と協力して、お互いの弱点を補って、長所を活かすことで5+5が6+6に
なったりする。
・車を買ったりする場合は、負の点にも認識して、買う買わないを判断することが大切
神道いのちを伝えるを読んだ感想
神道のこころ、に続き本書を読んでみた。
本書は日経新聞の確か土曜版か日曜版のある会社の経営者が経営型立ち行かなくなった時に読んだ本として推薦されていた。また当方も日本人の生活に馴染みのある神道に興味を持ったため読んでみた。
・人間が生きていくためには、循環が大切である
例えば化石燃料の石油は土に還らないが、化石燃料に依存する生活は、資源を一方的に使うのみで循環しないため立ち行かなくなる。確かに現在、ようやく人類の危機にあることに気づいて、循環型の社会が求められていることにつながる考え方だと思った。
また漁業資源を保つためには、養殖するだけではダメで、森を守り豊かにすることが大切だと言われているが、ここにも森と海との間の循環がある
・人の幸せを願って生きること
自分の幸せだけを願って生きるのではなく、周りの人のためを思って生きると長続きする。植物は自分だけが生きるのではく、動物に果実を与えたり、自信が枯れても土の養分になるなど支え合うから絶滅しない
・全ては見方次第で変わる
何か思うようにいかず困った時でも、さらに悪かった時のことを思えば、幸せに思える
・怪我が病気を経験して、その経験を前向きに捉えて克服した人が成功している。病気や怪我を嘆いているだけではうまくいかない
・陰徳を積むこと
普段から神仏や先祖に感謝することが大切。七五三は神に成長させていただいたことに感謝し、着飾ることで神に喜んでもらうためのもの。祭りも神に喜んでもらうためのもので自分達が楽しむためのものではない。
・自分以外のために行うものは残る
祭りで行われる猿楽や田楽は、昔シルクロードを経由して日本に入ってきた文化だが、日本人は神に感謝して喜んでいただくものとして捧げた。このため発祥の地では猿楽などは残っていなくても、日本では残った。
・歴史を学ぶことが大切
歴史には先祖の行いを残したもので知恵である。例えば戦争はいけないことを、単にいけないことというだけではなく、戦争しても何もいいことが残らなかったということを理解できれば戦争はしなくなる。
日本人は、神の恵みと先祖の恩により生かされていることを感謝する生活を送ってきた。また日本人は自分のためではなく、神に感謝して喜んでいただくことをよしとして生きてきたこと、他の神を否定せず八百万の神として受け入れて、共生したきたことが書かれている。
このような考え方は、例えば奈良で野生の鹿と人間が共生しているように、日本人の精神性に根付いているのだと思った。
このような精神性を子孫に繋いで、神や先祖に感謝することを通じて、助け合って共生することが大切であると書かれている本であった。
神道のこころを読んだ感想
先日、日本経済新聞に本書の著者が書かれた別の本が推薦されてた。
その本はなかなか入手できなかったため、本書を注文して読んでみた。
大阪大学医学部出身の医者の方が書かれた神道の本ということで、神道について直感的でなく科学的な記載されるのかと期待していた。
また当方はよく神社をお参りしていて、日本の古来からある日本人の生活に根付いたものであることから、神道についても本書を通じて知ってみたかった。
本書を読んでみた率直な感想は、宗教的だったり過度に神道を美化する内容を除いて、一歩引いたところから書かれた内容を考えて、自分に落とし込む必要があるなと思った。
神道については、宮中に賢所(天照大神)、皇霊殿(代々の天皇)、神殿(日本全国の八百万の神)を祀られているように、単一ではなく色々な神様を祀り、他の神を受け入れる懐の深さが素晴らしいと感じた。実際、古来から神道の中で争いはなかったそうだ。
医師としてのバックグラウンドからは、人間の脳が犬や猿と比べて発達し大きくなった結果、鼻が顔から隆起し顔が扁平(犬のように傾きが少ない)になった説は説得力があった。
また病気で入院した男性が、一般病棟で妻と長い時間二人で話し合い関係を深められていたのに、延命治療のため集中治療室に入れられ夫婦間での話ができなくなったことが書かれていた。無理な延命治療ではなく、多少寿命が縮まったとしてもその人がどのように生きるのかが幸せなのかに重きを置くこが大切であると書かれていた。このような考え方が大切にされるといいなと思った。
アウトプット大全を読んだ感想
樺沢先生はYoutubeでもたくさん情報発信されていていて、本書でもエビデンスベースの有益な情報が満載でした。
印象に残っているのは、以下の点です。
・本を読んだらアウトプットして初めて、自分の身に付く
・日記を書くとレジリエンスが高まり、幸福度が高まる
・何かを始めようとして億劫だと思っても、最初のとっかかりのハードルを目一杯下げると
以外にも継続して取り組める
・何かを始めるときは、100%を目指さず、まず5分だけとか、完成度は30%とかにして
やると上手くいく(最初からハードルを上げない)
・書類をつくるときは、まず低い完成度でもいいので最後まで書き上げる。その上で何度も
ブラッシュアップさせる
・週2時間の有酸素運動で頭が良くなる
さあやろうと前向きなっても、いざ始めるのは(0から1にする)のは、ハードルが高い。
なので、これだったらできるでしょうくらいの、ほんの少しの行動から始めるのがいいかとお思った。
読んだ本の感想を書くことは今までなかったけど、樺沢先生の話を聞いてこの感想文のように実際に書いている。
感想文を書くと、確かに記憶に定着した。また、さらに最初のハードルを下げることで、実際のアウトプット(ブログを開設し、感想文を投稿する)するようになった。
まだ日記は書いていないので、最初のハードルを目一杯下げてやってみよう!
絶望名人カフカの人生論の感想
本書の冒頭にも書いてある通り、自分がまいっているときは元気づけるような言葉ではなく、一緒に底まで降りていってくれるような言葉が必要なときはある。
挫折や失敗をしたことがない人からすると、後ろ向きな言葉なんて不要だと言われるかもしれないけど、人間前向きなときだけじゃない、底まで落ちていってじっと耐え忍ぶ時が必要な時もあるんだって思う。
それにしてもカフカさんのマイナス思考は凄い。病気の負のエネルギーが時に天才的な成果に繋がるとは聞いたことがあるけど、カフカさんの作品が傑作と言われるのも、この負のエネルギーが源になっているのかも知れない。
自分はカフカの作品は読んだことがないので、ぜひ読んでみたいと思った。あと親友や恋人に見放されなかったことを思うと、カフカさん自身は周りの人に対して親切で優しい人だったんじゃないかと思った。
あと本書で印象に残っているのは、カフカさんが保健組合で働いているときに、足を怪我した人に保険金が支払われるように尽力したことだ。このことで会社からも評価されたらしい。
自分が深く苦しんだことは、困った人の気持ちを想像し共感できる能力を身につけることにつながったのではないかと思う。
人間はやはり苦しんだり辛い経験をすることで、人に対して優しくできるのだと思う。
人の上に立つ人には、人の苦しみや痛みが分かったり、少なくとも想像できる能力は必須だと改めて思った。